さあ、いよいよ後半戦に進んでいっています。
これからは最終課題の個人制作に向けて、企画やアイディアを考えて制作に取り組んでほしいと思います。
前回のアゲハチョウの補足をします。その前に、
そして、この講義のテーマでもあるミュージックビデオ制作を行っていくために、映像制作のワークフローを確認していきましょう。
ワークフローというのは、作業の制作工程や手順を明示化したものであり、スケジュールや確認のために欠かせないものです。
必ず、自分が行っていくワークフローを自分で組み立てていけるようにしましょう。参考までに、「ミュージックビデオ」の制作ワークフローを
記しておきます。すべてこの通りにならなくても構いませんが、ひとつの例としてとらえてください。
このワークフローでの注意点は3つあります。
1 プレビズ
2 仮編集と本編集
3 グレーディングhttps://youtu.be/KfEDk48kfM0
今後の予定、進め方
12/06 第10回 キネティックタイポグラフィー
12/13 第11回 グローエフェクト
12/20 第12回 2D3Dトラッキング
(冬休み)
1/10 第13回 制作確認、相談
1/17 第14回/第15回(補講分含む) 最終課題発表会
本日のデータは次のリンクです。
『キネティック タイポグラフィー』
MVの中で歌詞を使ったアニメーション表示のことを『リリックアニメーション』とか『キネティック タイポグラフィー』と呼びます。
今日は『キネティック タイポグラフィー』を実際に作ってみましょう。
『キネティック タイポグラフィー』のワークフロー
キネティック・タイポグラフィーのワークフローは次のようになります。
1 企画 どんなモーショングラフィックスにしたいか?構想を練る
2 音楽の選曲とグラフィックスのイメージを作る 出来ればイメージを文章や絵コンテで
躍動感、スピード感、テンポ、スロー、素早く、言葉をしっかりと、場面を転換、スライド、
3 歌詞のテキストの準備(テキストを用意)
4 音源の取り込み、作成
5 音源に歌詞のタイミングのマーカーを打つ(PremiereProなどを使うのが良い)
チャプターマーカーとネームを付けておくとAEに運んだ時に分かりやすい
6 AEへの音源の取り込み
7 歌詞テキストの打ち込み
8 動き、トランジションの作成
9 書き出し
前編 タイポグラフィーの出現アニメーションとギミック
後編 場面ごとのトランジションアニメーション
に分けてお届けします。
まずは、前編のタイポグラフィーの出現アニメーションとギミックに関してです。
AEのサンプルとして出現のパターンをいくつか用意しました。これ以外にもまだまだたくさんあると思います。
また、出現してちょっとした遊び、例えば揺らしとかジャンプとかのパターンも紹介します。組み合わせて使ってみてください。
まず、曲を選びましょう。
音源をパソコンに取り込みます。
曲の歌詞のワード部分にマーキング(マーク)していき、タイミングが指定できるようにします。
マーカーに名前を付ける。
チャプターマーカーにする。
AE上でマークするのは『テンキーの*』、Macでは『CTRL+8』です
ウェーブフォームの表示は『LL』です。
さあ、
実際に今日作るサンプルムービーはこれです。
FOOTAGE/
の中に曲が入っています。
サンプル曲
歌詞(英語)
映画『明日に向かって撃て!』(1969) 日産スカイライン(R30)のCM曲
『雨にぬれても』 B・J・トーマス
『Raindrops Keep Fallin’ on My Head』 B.J.Thomas
(一部抜粋)
Raindrops keep falling on my head
But that doesn’t mean my eyes will soon be turnin’ red
Crying’s not for me
‘Cause I’m never gonna stop the rain by complainin’
Because I’m free
Nothing’s worrying me.
今回は、歌詞から6つの場面に分けて場面転換を作りたいと思います。
場面転換のことを 『トランジション』 と言います。
サンプルデータはこちらからダウンロードしてください。
下に掲げたサンプルも参考にしてください。
サンプルチュートリアルムービー