第6回(10/21)撮影を分かろう

さて、本日は6回目の授業になります。

今日は、本来は撮影に関するはなしでしたが、第2回にスタジオでカメラの話はしましたので、

別の話にしたいと思います。

せっかくなのでAfterEffectsを触ってみたいと思います。

 

その前に

今日はこんな映像を見てください。。。トウキョジョシ

元々のルーツで言うとこちら、超有名なローリングストーンズ『Love Is Strong』

 

これから、いろいろなかたちで撮影をしていくことになると思いますが、

実際に大学にある撮影機材に関して理解を深めておきましょう!

そのまえにいつものようにいくつか映像を紹介します。

大学にある撮影機材

大学には何種類か撮影機材があります。その種類は、

いわゆる業務用ビデオカメラと呼ばれるもの、

業務用のレンズ交換が可能なカムコーダー

ムービーにも対応したDSLR(デジタル一眼レフカメラ)

となります。実際の機種で見ていきましょう。

SONY HXR-NX5J


センサーサイズ1/3インチ
35mmカメラ換算29.5~590mm
いわゆる一体型のビデオカメラです。レンズは29.5㎜から20倍のズームが可能です。
センサーサイズが小さいのでどうしてもビデオカメラっぽい画質に仕上がります。
操作は非常に楽で、ほとんどの人はこのカメラを使うことが多いのではないでしょうか。

SONY HXR-NX80

センサーサイズ1.0型
35mmカメラ換算29.0-348.0mm 12倍ズーム
新しく導入された一体型のビデオカメラです。小型でもあるし、機動力としてはこれが一番だと思います。
テレビのロケで使っているタイプですね。

SONY NEX-FS700J


センサーサイズ スーパー35mm
(35mmカメラ換算はレンズミリ数x1.5倍する)
特徴は最大10倍のハイスピード撮影が可能となります。
レンズ交換可能な4Kの非常に優秀なカメラです。
レンズアダプターを付けることにより、CANONのEFレンズをつけることが可能です。
少しごっつい印象ですが、私はこのカメラを推奨したいと思います。
今までのビデオカメラとは違う映画的な映像を撮影することが可能になります。

CANON EOS 60D/80D


センサーサイズ APS-C
(35mmカメラ換算はレンズミリ数x1.5倍する)
一眼レフカメラは写真用だと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
これらのカメラはムービー対応のカメラです。手軽に持ち運ぶことが出来ます。
またセンサーサイズも大きいので、写真的、映画的な奥行き感のある映像を引き出すことが可能です。


レンズは、CANONのEFレンズがあります。

35mm/50mm/75mm

いずれもちょっと古いカメラたちですが、使いこなせるようにしていきましょう。

何が違うのか、どう使い分けるのか?

ビデオ的、シネマ的

カメラをどのように使い分けたらよいのか。これは非常に難しい話かもしれません。

でも大きな部分での違いを話しておこうと思います。

センサーサイズが小さいビデオカメラは、被写界深度が深く、奥から手前までピントが合う傾向があります。それに対してセンサーサイズが大きい(スーパー35mm/APS-C)は被写界深度が浅く、ピントの合う範囲が狭くなります。このことが映像としての見た目を大きく変えていきます。

つまりボケが違う

最近出たiPhone13は「シネマティックモード」というのが搭載されて、センサーサイズが小さいにもかかわらずボケのある映像を撮影することが可能になりました。

 

撮影について

撮影におけるさまざまな知識を身に付けていきたいと思います。ここではまず、実際の撮影におけるLayoutレイアウトとFrameフレームの関係について述べます。特にフレーミング(Framing)は映像の構図を決める上で重要な役割を果たします。次にShotショットについて理解を深めていきます。また撮影機材を扱う時に必要な露出、シャッタースピード、感度などに関する説明もしていきます。

カメラは、あくまでも撮影するための箱です。大きさも用途によって大小さまざまあります。撮影のための固定の仕方も手持ち以外にも三脚、リグ、マウントなどがあります。また、カメラワークと呼ばれるカメラの動きとその効果について考えていきましょう。

 

『センサーサイズの話』

せっかくなのでセンサーサイズの話を補足しておきます。
ここでカメラのフィルム(センサー)サイズの比較をしておきます。

35㎜フルサイズ、スーパー35mm、APS-C(H)、フォーサーズの比較

フルサイズFull Sizeとは?

フルサイズとは、35mmフィルムの規格です。皆さんはフィルムを見ることもほとんどないかもしれませんね。

フルサイズとは、その35mmフィルムのスチル写真の場合のフォーマットを指します。サイズは約36mm x 24mmです。フィルムの両端にある穴をパーフォレーションと呼びます。これはフィルムをコマ送りするときにギアを絡めるための穴です。スチル写真の場合にはそのフィルム送りの方向が横方向なのでヨコ使い(横走り)と呼びます。しかし通常の35mmフィルムの場合はタテ使い(縦走り)で用いるので面積は半分のスーパーSuper35mmというサイズを用います。

フルサイズの特徴、メリット

センサーサイズが大きいということはどういうことなのでしょうか?あるいはどういうメリットがあるのでしょうか?センサーサイズが大きいと光を受ける面積が大きいので光量が多いということです。その結果、被写界深度が浅くなります。いわゆるボケ足が出てくる。感度やS/N比でも有効なので感度が高く、S/N比の高いノイズのない画質をもたらします。半面、製造コストとしてはセンサーの面積が広い分、分止まりが落ち、コスト高になります。しかし、最近は製造技術が向上しコスト的にもだいぶ下がってきています。

 

はい、

本日は以上です。

コメントシートを忘れずに書いてください。

お疲れさまでした。

来週からいよいよAfter Effectsの方に入っていきます。